ゼノンのパラドックス
とうとう北野武監督の最新作のタイトルと公開時期が明らかになった。タイトルは『アキレスと亀』、公開は今年秋。前作『監督・ばんざい！』公開時には既に次作の作業に取り掛かっていただけあって、前作から僅か一年と数ヶ月後に公開という驚異的な間隔の短さだ。
前々作『TAKESHIS'』で自らの役者としてのキャリアをぶっ壊し、前作『監督・ばんざい！』で監督としてのキャリアをぶっ壊し、そしてこの三部作最後となる『アキレスと亀』では映画自体をぶっ壊す、と監督は語っている。
一体どんな映画になるのか、全く想像もつかないが、それが楽しみである。徹底的にぶっ壊してもらいたい！
それにしても今年は、北野武、押井守、宮崎駿、庵野秀明というなんとも“濃い”監督たちの作品が公開されることになるのか。2008年という年は歴史に残りそうだナァ。
『アキレスと亀』オフィシャルHPでは主なキャストが発表されている。大杉漣さんやたけし軍団の柳憂怜さんなどは北野映画ではお馴染みだが、『監督・ばんざい！』でナレーションを担当した伊武雅刀さんや、中尾彬さん、麻生久美子さん、樋口可南子さんなどの新しい顔ぶれも目立つキャスティングになっているようだ。
また、北野監督の大好きな数学の匂いがぷんぷんする“アキレスと亀”というタイトルと映画の内容の関係にも注目だ。
