天使のレクイエム

11月21日(水)

 昨日のイースタンとブッチャーズのライヴの余韻に浸りつつ、今度は自分の表現をする番だ。ということで、ストラト録音1曲。


11月22日(木)

ストラト録音1曲。


11月23日(金)

 発売されたばかりのNIRVANAのライヴDVD『MTV Unplugged in New York』を入手。もちろん俺はこの映像をMTVで見たこともあるし、VHSに録画してもある。だが、このDVDには完全ノーカット版の映像が収録されており、さらに特典映像としてリハーサル風景も収められている。

 これは1993年10月に行われたNIRVANAのアコースティック・ライヴだ。カートが自らの命を絶つ約半年前だ。MTV側の意向とは正反対に、ヒット曲を避け、カートがアコースティック向きだと判断した曲や多くのカヴァー曲で構成されている。そこにあるのは、激しいパンクでもグランジでもオルタナでもない、美しくて儚い音楽だった。

 ノーカット版ということで、曲と曲の間のメンバーの雑談やMCの様子を見ることができ、生き生きとしたライヴ映像になっている。MTV放映時ににカットされていた雑談やMCは今回初めて見た。特に初めて見て驚いたのが、ライヴ終盤でカートが観客に「何かリクエストは?」と尋ねて、客が「SLIVER! SLIVER!」とリクエストし、メンバーもけっこう乗り気だったにもかかわらず、カートが拒否して結局客からのリクエストには応じなかった、という場面だった。『Rape Me』をリクエストされた時は「あの曲はMTVが許さないから。」と、1992年のMTV Video Music Award授賞式で演奏しようとした『Rape Me』をMTVが別の曲に差し替えるように要請した時のことを引き合いに出して会場を笑わせていた。もう一つは、ライヴ終了後、退場する際に、カートが客席に行き、2,3人にサインを書いてあげている場面だった。

 ライヴの最後に演奏された、昔の黒人ブルーズマン、Leadbelly(1888〜1949)のカヴァー曲『Where Did You Sleep Last Night?』は苦悩に満ちた人生を送り、音楽を愛したカートの自分への鎮魂歌のようにも思える。


11月24日(土)

ストラト録音1曲。