4th album『百舌の速贄』完成

 OOPARTSの4枚目のアルバム『百舌の速贄』(2枚組)が、やっと、やっと、完成した。今までで一番長い時間をかけて作り上げた作品だ。

disc1
1. ねんねこ半纏
2. Ultima Ratio
3. 木造校舎
4. 厭世
5. Subjective Objectivity
6. 百舌の速贄
7. subliminal brainwashing blues
8. 賽の河原
9. 海の見える丘一丁目へ
10. 胡蝶の明晰夢

disc2
1. 逢う魔が時
2. みんな消えた
3. 鬼の霍乱
4. バビルサ
5. stomach hatred
6. ?Λ13
7. 人柱
8. 受動的誕生
9. 自決
10. 炬燵
bonus track
11. SMILES AND TEARS (composed by Keiichi Suzuki)

 2枚で合計約120分。ボリュームだけじゃない、内容にも自信がある。少なくとも捨て曲は1曲も無い。俺の血と肉と骨を注ぎ込んだ、音の自画像だ。俺の人生と妄想と哲学と感傷と悲憤と記憶と絶望と希望と冷静と狂気と夢を高密度に詰め込んだタイムカプセル型爆弾だ。

 さっそく4セット生産してみた。嗚呼、この喜び。生きている実感。早くいろんな人の耳の穴にぶち込みたい。とはいえ、誰かに聴かせるために作ったのかといえば、半分そうで、半分違う。半分は自分自身に聴かせるためだ。

 興奮して眠れない。いや、眠い。数日に渡るミックス作業が終了してからも、曲名を考えるのとジャケットのデザインを作り上げるのに合計20時間以上はかかったし、疲れた。ゼロから一人でアルバムを作り上げるというのは本当に大変なんだな、と今回初めて思った。今までは楽しいとしか思っていなかった。しかし、ロック・ミュージックというものはバンドのメンバーと一緒に曲作りやレコーディングをするのがベストだと思う。一人でしか作れないものもあれば、一人じゃ絶対に作れないものもある。