蹂躙肉球昇天綺譚

 昨夜の夢。俺は小さなプレハブ小屋の中で俺は40匹くらいの猫の大群に揉みくちゃにされていた。久しぶりにいい夢を見た。目覚めた時に「あーあ、夢か・・・。ずっとあっちにいたかったな。」と思える夢だった。


 猫といえば、今夜は金曜ロードショーで『猫の恩返し』が放送されるのだった。あの猫夢はこれを暗示していたのだろうか。ともかくポニョ公開記念ジブリ祭りの第1弾としてこの作品が放送される。執拗なまでのポニョ宣伝とCMの合間にちょろっとオマケみたいに流れる『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』の宣伝との落差に疑問を感じつつも、『猫の恩返し』を観た。

 嫌いじゃないです。猫ダラケだし。さすがにジブリ、猫の体のしなやかさ、地面にまとわり付くような走り方などが丁寧に表現されていた。ほかにもスタッフや背景や効果音など色々細かい事も書きたいが、今回はやめておく。

 俺が主人公で、猫のお姫様と結婚して自分も猫になり猫の世界で暮らしてくれと頼まれたら、「よろこんで!」と答えてしまいそうだなぁ、と思ったりした。

 たまにはこの『猫の恩返し』や『時をかける少女』のように爽やかな映画を観るのもいいものだ。


 今朝見たあの猫夢は予知夢のようなものだったんだろうか。『猫の恩返し』の主人公は猫の世界に留まらずに現実世界に帰ることを選択したが、猫夢に留まりたかった俺はますます猫の世界への憧れを強くしてしまうのだった。