モールス信号とポンポン船

 RKBラジオ主催『崖の上のポニョ』の試写会に行ってきた。

 会場前には開場前から長蛇の列が。いや、長いだけではなく、太い。お客さんの中には多くの子連れフクロオオカミが、否、お母さんに連れられたちびっ子たちが。そこら辺が『スカイ・クロラ』とは違うなぁと思いつつ、俺もその列に並んだ。そして開場時間になり・・・(中略)・・・特にスペシャルゲストも何も無く映画の上映が始まった。

 ちなみに、同じく福岡で行われたFBS主催のポニョ試写会には主題歌を歌うのぞみちゃんが登場し歌を歌い、宮崎駿監督、鈴木敏夫プロデューサーも登場したらしい・・・。うーむ、やはりテレビ局とラジオ局には大きな力の差があるのか。

 そして上映終了・・・、のちょっと前、主題歌が流れ、エンドクレジットが始まった瞬間、案の定、席を立つ輩が。しかも、エンドクレジットといっても、2分にも満たないような短いものなのに、どうしてそれくらい待てないんだ!俺はそういう根性が気に食わない。歩行者信号が青になるのを待たずに横断歩道を渡り始めたくせにダラダラ歩いて、結局青になってから渡り始めた人に追い越されてるアホな連中と同じじゃ!(ウチの大学の生徒に多い)

 映画の感想。とても良かった。想像よりも、もっともっと良かった。どこが良かったかを言うとネタバレになるかもしれないので言わないが。俺にとっては、近年の宮崎作品の中では一番好きだ。もしかしたら全宮崎作品の中で一番かも?とにかく俺はもう一回この映画を観に行くだろう。

 それにしても今回の会場は酷かった。サラウンドじゃない音響設備。天井の障害物によってスクリーン上部に影ができていた。クーラーがききすぎて寒いし、クーラーの冷気によってスクリーンにモヤモヤが映っていた。そして最悪だったのがカッチカチの椅子だ。太った人間にはわからないあの尻の痛み。あの痛みを抱えながら映画を観なければならないなんて。ちなみに、ウチの大学の教室の椅子はもっと酷く、背もたれから何から全て木でできている。きっと教室を設計した人は太っていて、痩せている人の気持ちなど理解できなかったのでしょう。私も太っている人の気持ちは理解できませんが、想像くらいはできます。

 結論を言うと、『崖の上のポニョ』は7月19日公開です、皆さん、ぜひ劇場へ足を運んでくださいね。などと言われなくてもそうするんだろうな。もはや宣伝は十分、いや、必要以上にそこらじゅうでしているので、皆さんは興味があろうと無かろうと当然のように観に行くのでしょう。

 宮崎駿を知っていて押井守を知らない人はなんて不幸なんでしょう。ということで、引き続き私は『スカイ・クロラ』を応援します!ファミリー層、ちびっ子層がポニョのターゲットに含まれている時点で「スカイ・クロラがポニョの興行成績に勝つ」なんてことは月が地球に落っこちても起こり得ないでしょうが、せめて若者世代やおじさん世代からの支持ではスカイ・クロラが勝って欲しいと思うのであります。

 日本テレビスッキリ!!』と『スカイ・クロラ』のコラボレーション・アニメ『スッキリ・クロラ』はこちらで御覧になれます。
http://www.dai2ntv.jp/p/z/131z/index.html